ハウスメーカーの選び方は知名度だけでいいのか?
ハウスメーカーの選び方は知名度だけに頼ると失敗します。会社選びでは融資が受けやすいかどうかも判断基準とすべきでしょう。住宅金融支援機構のフラット35を活用した個人向け住宅融資専門の金融機関は、一部の大手ハウスメーカーが共同出資して設立したものです。フラット35は住宅金融支援機構だけに認められた、長期固定金利の住宅ローンで、通常は銀行などの金融機関で申し込みます。手続きは利用者が金融機関まで足を運ぶ必要がありますが、ハウスメーカーが共同出資して設立した個人向け住宅融資専門の金融機関を活用すると、自宅での手続きが可能です。
ハウスメーカーでは専門のアドバイザーが融資の相談にのってくれるところがあります。融資の相談に喜んで応じてくれる会社の存在は、利用者にとって心強いものです。会社の適切な選び方として、融資のしやすい個人向け住宅融資専門の金融機関を利用できることや、アドバイサーの有無を調査することも必要となります。融資が受けやすい会社はそれだけでアドバンスがあると言え、信頼性も高いのです。
ハウスメーカーの選び方では住宅そのものの性能やデザインの良し悪しを比較する方法もあります。住宅の性能では工法を知ることが必要で、少なくても、木造・軽量鉄骨造・コンクリートパネル造の区分けはしておく必要があるのです。さらに、木造は軸組み工法と2×4工法に分かれ、それぞれの工法は大きく異なることを知る必要があります。そのためには住宅展示場の調査や営業マンからの聞き取りなどが必要で、得た情報により信頼性を判断することが大切です。場合によっては外部の専門家からアドバイスを得ることも必要になります。アドバイスを聞く専門家には、建築士や不動産関係者、税理士とFPなどがいます。
ハウスメーカーの選び方は知名度だけでなく、デザインやアフターサービスも比較することが必要なのです。アフターサービスの決め手は営業所が近くにあるかどうかです。営業所が近くにない場合は、訪れる間隔が空いたりする恐れがあります。また、欠陥や重大な瑕疵があった場合の保証も判断材料の一つです。坪単価や価格帯だけの比較も危険があり、面積や仕様との兼ね合いを比べることが必要となります。太い材料や耐久性のある仕上げを使った場合は建築費が上昇し、材料の過度な節約や耐久性の無い部材を使った場合は、建築費が下降します。この前提を知った上で、間違いの無い会社を選ぶことが大切です。